山代大田楽

山代温泉の夏の代表的な催しとなっている「第17回山代大田楽」が、8月5日6日の2日間にわたり服部神社前特設会場で開催されました。

大田楽とは、中世京の都を中心に全国各地で一斉を風靡しながら消滅してしまった「田楽」という幻の芸能に、各地の伝統芸能や音楽を盛り込み、さらには西洋の動き、音楽なども取り入れてデフォルメし現代に生きる演劇として、野村万之丞さんが作り上げた創作作品です。

地元加賀市に住んでいる私は、今回初めての大田楽観覧。(地元だとなかなか行く機会がないんですよね…)加賀市文化会館に車を停め、無料のシャトルバスを利用して会場へ向かいます。時刻はまもなく午後8時。有料観覧席・無料ゾーンともにほぼ満席!いよいよ山代大田楽が始まります。

奇抜な衣装に身を包んだ演者たちが火入れ・湯入れの儀を行います。神様から頂いた忌み火と、山代の地に湧き出る温泉が運ばれてきて、大田楽の行われる場を形づくります。松明に火を灯し終わり、心地よい笛や太鼓の音とともに、百名余りの演者が登場し、見る者を幻想の世界へと誘って行きます。

演技時間1時間30分の中に様々なプログラムが組み込まれており、地元の子供たちによるわらべ番楽や、

カラスによって発見されたという山代温泉開湯伝説を盛り込み、温泉に浸した笹を振りながら舞う湯がけ番楽。
緋色の装束に鼻高面をした王と、色鮮やかな獅子が跳ね狂う獅子舞。
楽器を囃しながらの力強い躍り、迫力満点の放下芸、さらには手に汗握る中国雑技が繰り広げられる大田楽のクライマックス「総田楽」まで、一瞬も目が離せません。プログラムが変わるたび、技が決まるたびに客席からは大きな拍手と歓声が沸き起こっていました。
異世界にでも迷い込んだかのような幻想的な雰囲気の中、魅力的な演者たちによる躍動感あふれる踊りに思わず見入ってしまいました。この気持ちをもう一度味わいたい!また来年も見に来たい!と思えるとっても素敵なお祭りが山代大田楽です。
演者の皆さん、感動をありがとうございました。